地域おこし協力隊を嫌いな理由【意味ない】
地域おこし協力隊よりも地域の事を考えている自信がある、カスカスです。
まず最初にハッキリ言わせていただきます。
私は『地域おこし協力隊が嫌い』です。
現役の地域おこし協力隊から文句が来そうですが、それも致し方ありません。
だって嫌いなのは正直な気持ちだから、嘘は付けません。
地域おこし協力隊を嫌いな理由を書いていきます。
そもそも地域おこし協力隊とは?
地方在住者なら、『地域おこし協力隊』って言葉くらいは聞いたことがあるかと思います。
地域おこし協力隊は、平成21年度に総務省がスタートさせた地方創生の一環です。
地域おこし協力隊とは?
地域おこし協力隊は、都市地域から過疎地域等の条件不利地域に移住して、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PR等の地域おこし支援や、農林水産業への従事、住民支援などの「地域協力活動」を行いながら、その地域への定住・定着を図る取組です。隊員は各自治体の委嘱を受け、任期は概ね1年以上、3年未満です。
まぁ簡単に言えば、縁もゆかりもない外部の人達を雇い、地域のために頑張ってもらおう的な感じですかね。
任期は1~3年間で、それ以降は定住・定着を基本としています。
ぱっと見、過疎化が進む地方にとってありがたい事と思われがちですが・・・
・地域おこし協力隊 いらない
・地域おこし協力隊 嫌い
・地域おこし協力隊 ヒドイ
などといった検索ワードが並ぶほど、嫌われている存在です。
地域おこし協力隊を嫌いな理由
正直、私自身も地域おこし協力隊に対する良い印象はほとんどありません。
というのも地元の地域おこし協力隊が使えない無能ばかりだから。
こんなこと言ったらせっかく来てくれた人に申し訳ないけど、実際そうなんで仕方ありません。
むしろ、いらないんじゃないかってくらい嫌いな存在。
その理由をまとめます。
変な経歴の人ばかり
全員とは言いませんが、地域おこし協力隊に応募する人って変な経歴の人ばかり。
・人気のないブロガー
・職を転々としていた都会人
・長期旅行が趣味なだけの人
その土地に所縁があるならまだしも、「募集してたんで応募してみました!」的な感じにしか見えない。
地域の状況を知らないような奴らに、地域おこしができるのだろうか?
ただ自分のやりたい事のための、生活確保・資金集めなだけではないだろうか?
ちなみに協力隊の給料は平均15~20万円くらい。
安すぎという声もあるが地方では十分な額だし、住む場所も活動備品も無償で与えられる。
ノマド感覚の人も少なからずいるでしょう。
そしてそんな変な経歴の持ち主たちが地域おこし協力隊となり、地元民が思うことは次の項。
何してるか分からない
地域おこし協力隊が来たのはいいが、結局何しているか分からない。
一応私の住む町では、広報誌に協力隊の活動報告みたいなのが掲載されますが、その内容が酷い。
9月〇日、○○キャンプ場にて清掃活動とBBQ♪♪
広い芝生の上でのBBQは最高!!
みなさんも、ぜひいらっしゃってください!!
「これが活動?はっ?」って感じになりませんか?
地元民でも食べたことがない地元のブランド牛を食べながら笑顔でピース。
そしてもう一人のユーチューバーなんかは、自分のチャンネル動画は毎日配信してるけど、町に関係する動画は半年でたったの10本。
・施設紹介
・どっかの団体紹介
・インタビュー
こんなんばっかり・・・。
「○○町をPRします!」って書いてるわりには何をPRしてるか分からないし、そもそも内容が薄い。
もちろんこれ以外にも何かしらやってるんでしょうが、それが全く分からないので働かずに遊んでいるようにも見えてしまう。
分かりますよ、行政の縛りがあってやりたい事をやれない気持ちも。
これは雇う自治体側にも問題があると思うが、ただ給料を貰ってのうのうと田舎暮らしを楽しんでいるくらいにしか思えない。
そして最終的にこう思うわけです。
意味ない
地域おこし協力隊は意味ない。
私はこう思ってしまったわけです。
地域おこし協力隊は、地域をおこすことが目的なはず。
先ほどもチラッと言いましたが、私の住んでいる町の地域おこし協力隊の活動と言えば・・・
・誰も観ないYouTube動画の作成
・公園の草刈り
・高齢者宅の雪かき
・祭りのチラシ作成
・広報用の日記
こんなんばかり。
大切な仕事もあるかと思いますが、わざわざ地域おこし協力隊がやることなのかな?って思うわけです。
こんなことやっても地域おこしには繋がりませんし、全くもって意味がない。
本当の意味での“地域おこし”って、
・お金を生む
のいづれかだと思うんです。
ただ地域の行事に参加したり、何かを手伝ったりするだけで地域は元気になりません。
それだったら、その辺の小中学生でもできます。
雇用やお金を生むことはかなり難しいことかもしれませんが、それくらいの意気込みで来ないと意味ないんじゃないかと思います。
こんな人も・・・
地元広報誌の地域おこし協力隊紹介欄にこんな人がいました。
任期期間中は○○町の特産品であるニンジンを使ったお菓子を販売したいです!
物を販売してお金を生み出そうとしているので、意気込みだけは立派です。
でもちょっと考えが浅はか。
地元の食材を使ったお菓子なんて、菓子店や農協が嫌ってほど作ってるわけだし、道の駅には個人で作ったお菓子も無駄に並んでいます。
しかも特産品はニンジンではありません。
そういった地域事情も全く知らないような輩が地域おこし協力隊になってしまうほど、しょうもない取り組みなのかもしれません。
地元の若者の声を無視
地域が衰退している理由ってなんだろうと考えた時に、真っ先に思い浮かぶのが若者の流出。
若者が町を出て行ってしまうから、過疎が進み、地域が衰退するわけで。
そして困った自治体は地域おこし協力隊を応募し、その意見を取り入れて地域の衰退を防ごうとする。
これっておかしくないですかね?
まず意見を取り入れるべきは、今いる地元の若者の声ではなないでしょうか?
その土地に縁もゆかりもない地域おこし協力隊の声を聞いてどうする?
何も考えていない自治体は、【地元の若者100人の声<地域おこし協力隊の声】になっています。
町を良くしたいって気持ちの若者もいるのに、その声を聞こうともせず地域おこし協力隊ばかりを優遇。
確かに外部の意見も大事ですが、その町の課題はその町に住んでいる人しか分かりません。
村社会って言われても結構。
まずは地元の若者の声から聞くべきでしょう。
こんな人も・・・
私も最初から嫌いだったわけではありません。
嫌いになった本当のキッカケは、地域おこし協力隊の態度。
とある若手主催のイベントで協力隊と一緒になる機会があったのですが、まぁ態度がデカい。
地元民の意見は全部却下で、自分の言いたい事だけを言う。
言いたい事言うくせに、他は全て任せて手伝いもしない。
ただ町職員と話しているだけ。
「俺は地域から必要とされてここに来た。だからお前らとは違う」みたいな気持ちなのでしょうか?
全員がそうだとは限らないのでしょうけど、それ以来、地域おこし協力隊の活動が目に付くようになりましたね。
最後に
地域おこし協力隊自体は否定しません。
少なからず役立っていると思うし、過疎地ほどその若い力は貴重だと思うんで。
ただ自治体によっては無駄な気がするし、使えない地域おこし協力隊も多い。
地域おこしは建前で、ただ田舎暮らししてみたいだけの人が応募している場合も。
そんな人を地域おこし協力隊として迎えても、地域に何のメリットもありません。
税金の無駄。
そりゃ国の施策なので、雇う側の自治体は負担なく人口を増やせるのだから「雇っとけ」みたいな感覚なんだろうけど、そこに住む人からすれば活動内容に「は?」って思ってしまうわけですよ。
地域おこし協力隊全員がそうでないのは分かります。
この本を見てそう思いました。
実際に起業・就業した人も知ってるし、地域に対して一生懸命の人もいます。
けれど、それ以上に意味のない活動をしている隊員が目立ってしまう。
だから私は『地域おこし協力隊が嫌い』って立場です。
ディスカッション
コメント一覧
過疎化の続き、某都道府県トップの人口減少率となった高齢者比率の高い自治体。小学校等は統廃合され、青年たちは近隣の都市に移動、定住となり、空き家も増えています。そんな町にも海や山などの自然環境を求めて移住、もしくは週末移住をしながら新しい試みを自費で行う若者が存在しています。いわゆるIターン、Jターン組を含めて、その代表者がメディアに掲載されたり中心に動いている上、自治体から支援する称号を与えてフロントに立ってもらっているようです。そんな自治体も『地域おこし協力隊』の支援を受けて始めているようです。個人的にその町に愛情を持つ他府県の者ですが、その週末移住組と一緒に企画を立て町の活性化を図れないか企画の準備をしていました。しかしながら、町長の紹介すらあったその移住組と後から参加してきた『地域おこし協力隊』のメンバーと関係がうまくいきそうもありません。自治体に机がある『地域おこし協力隊』組が移住組を『ださい』と関係性を拒絶し、自治体への売り込みにきた他の業者の受け入れをしようと画策しています。国の金を使って、売り込みの業者との関係性を作りながら企業準備しているならば、この制度を使うのは最もふさわしいでしょう。これでは、『天下りスモール版』です。自費で事業開発している青年たちを『地元から嫌われているようだ』と自治体に報告し、自分は天下り先を開発しているように外部の私からは見えます。恐ろしいシステムですね。逆のこの文を読んだ方は利用しがいがあるものです(笑)。ただ、地元の若者はますます流出し、関係ない人々が集まり、高齢化した人々はそのまま放置されるでしょうね。ひどいシステムだと思います。今、自分は誰と組んでいいのかわかりません。ちょっとしたことでも『地域おこし協力隊』の耳に入り、邪魔されそうで怖いのですから大変です。すごいシステムですね。
コメントありがとうございます。
地域おこし協力隊と移住組、どっちが大事かは一目瞭然。
明らかにその地域に魅力を感じて移住してきたIUJターン移住組の方が大事です。
それを自治体は勘違いして欲しくないものです。
もしかして・・・、地域おこし協力隊が地域をおこすことを目的に設立されたと思っていらっしゃるのでしょうか?
あなたが仰る通りいきなりやってきた余所者が、地域のことを何も知らない人が地域おこしなんてできるわけないです。しかも、年収200万で。
行政はそんな目的でこの制度を作っていません。
コメントありがとうございます。
地域をおこすことを目的に設立されていないのであれば、そもそも名称から直すべきだと思ってしまいます。
“地域おこし協力隊”という名称である以上、地域の人は多少期待してしまうでしょうし。。。
自分は地域おこし協力隊に応募しようとしている者です。
この制度自体が最長3年と言う事で、その後は自分のやりたい仕事で起業しようと考えています。
現在企業に所属していて応募先のことを調べる時間が十分に取れないので、立地などで選んでいます。
正直なところ、この制度を利用しようと思った理由が時間稼ぎと金策と下調べです。
もちろん、定住予定で考えているので地域住民の期待している活動、地域貢献はしっかりとやっていきたいと思っていますが、地方自治体に説明を聞きに行くと、具体的にやってほしいことが決まっていない印象です。
また、定住実績として紹介されているOB.OGも殆どが農業関係で農業に特化した定住支援制度かな?と感じています。
自分の考え方、感じ方を言わせてもらいましたが、自分自身を改める機会になればと思うので、どう思ったかを言って頂けるとありがたいです。
コメントありがとうございます。
そうですね・・・まずは地域おこし協力隊として「何をしたいのか」といったビジョンを明確にするべきだと思います。
じゃないと、地域からも歓迎されないでしょうし、なによりも自分自身の時間の無駄になってしまいます。
定住実績が農業関係で多いのは、「農業をやりたい」という目標が明確だからだと思います。
“自分のやりたいこと”がどういった環境・場所なら上手くいくのか、そしてそれが地域にどういった恩恵をもたらすのかを考えた方がいい気もします。
場合によっては制度を利用しない方が上手くいく場合もありますからね。。。
よく分からない文章になってしまいましたが、私からの回答でした。
私もカスカスさんと同じようにずっと地域おこしは嫌いです。全く関係ないですけど…隊員と呼べる人は地域に無数にいて、毎日スキーに行ったり、地域を散歩して写真をとったり…仕事じゃあなくて遊んでいるとしか思えません。仕事って何?て聞いてみたところ情報発信…だそうです。理解できません。
この世の中…
コメントありがとうございます。
結局、地域の実情を知らない地域おこし協力隊ができることってそれくらいなのでしょうね。
本当に地域を想っている人なら、地域おこし協力隊を通さずに移住して頑張っていると思いますし。