同一労働同一賃金で非正規の給料が上がる?
常に非正規の希望でありたい底辺カスカスです。
さて最近ニュースでも取り上げられる国の「働き方改革」の一つである【同一労働・同一賃金】という言葉は聞いたことはありますよね?
簡単に言うと「正社員と同じ仕事しているなら、非正規社員も同じもしくは近い給料にしましょう」という考え方で、主にヨーロッパなどではすでに実施されています。
私自身、この【同一労働同一賃金】には注目していて、今の仕事は正社員と同じ仕事をしているにも関わらず約10万円くらい違うので、この差が改善されるのではという期待もあります。
給料が安いと悩んでいるパートや契約社員などの非正規で低所得の皆さんにとっても朗報だと思うんです。
この国の働き方改革【同一賃金・同一労働】について個人的な見解と、世の底辺達に伝えたい言葉を書いていこうと思います。
同一労働・同一賃金とは?
契約・パートなどの非正規の皆さんにとって同一労働・同一賃金というのは希望の光になるかもしれません。
まずは「同一労働・同一賃金」とは何なのか?を説明したいと思います。
同一企業・団体におけるいわゆる正規雇用労働者(無期雇用フルタイム労働者) と非正規雇用労働者(有期雇用労働者、パートタイム労働者、派遣労働者)の間の不合理な待遇差の解消を目指すものです。
引用:厚生労働省ホームページ
冒頭でも言いましたが「正社員と同じ仕事しているなら、非正規社員も同じもしくは近い給料にしましょう」という事で、例えば事務作業している正社員が給料25万円貰っているとして、隣で同じ事務作業をしている契約社員も正社員同等の25万円貰わないといけないということ。
これはあくまでも極端な例ですが、同一労働・同一賃金というのはこういうことです。
つまり「同じ仕事しているのに給料が上がらない」「同じ仕事しているのに正社員と給料の差がありすぎる」といった場合は違法となるわけです。
またボーナスに関しても「正社員は貰えているのに契約社員には何もない」といったことも違法になります。
もちろん「転勤の有無」などによっても「同じ仕事かどうか」の判断に違いがあるし、能力・実績によって給料の違いは出てくると思います。
②配置の変更の範囲(転勤・異動)
①と②が全く正社員と非正規社員同じであれば、給料差は認められません。
しかし②のような正社員には転勤があるけど非正規社員には転勤はないという違いがあれば、給料差が認められる場合があります。
なので全ての非正規雇用者が対象者であるとは言えませんが、多少の給料面への良い影響はあるかと思います。
国の目標としては「正社員給料の8割~9割程度の水準まで非正規の給料を上げる」そうで、大企業では2020年4月から、中小企業では2021年4月から実施される予定です。
非正規は低所得というイメージが変わる?
この同一労働・同一賃金が実施されれば、今まで非正規雇用=低所得というイメージが変わる可能性があります。
パートや契約社員などの非正規雇用は会社にとって「低賃金で雇える言わば穴埋め要員」。
いつでも採用できるし、安く使えるし、仕事の穴埋めもできる都合の良い労働者だったわけです。
牛丼と同じ「早い・うまい・安い」と同じです。
しかし今回、これが実施されることによって多少の待遇差が是正され、元々のイメージが大きく変わるかもしれません。
正社員の8~9割程度の給料が貰えるなら十分生活できますからね。
しかし問題もあります。
会社側がこの制度の穴をくぐってくる可能性があるからです。
例えば正社員と非正規社員の仕事内容を全く別にしたり、または正社員だけに何か適当に仕事を与え区別させたりと、色々な抜け道はあるかもしれません。
良い方向にいけばいいのですが、会社側の負担はかなり増えますから何かしらの対策は行ってくると思われます。
なので同一労働・同一賃金の実施で「低所得」を抜けられるかは現時点では不透明。
「非正規=低所得のイメージが変わる可能性だけがある」って事なのです。
同一労働・同一賃金で格差がなくなればいい
会社の奴隷として安いお金で使われてきた非正規雇用者の皆さん。
この「同一労働・同一賃金」が実施されれば”何か変わる”かもしれません。
ですが会社によっては抜け道をみつけてくるかもしれませんので、過度な期待は禁物です。
ただ私は「同一労働・同一賃金」の実施で会社の本質が分かるのでは?と期待しています。
悪い会社なら抜け道を見つけて何も変えようともしないでしょう。
良い会社なら多少の給料アップなどを行うでしょう。
2021年4月には今の会社がクソなのかそうじゃないのかが分かるはずです。
楽しみですね。
我々底辺の力ではそう簡単に格差を是正することはできません。
ですが、お国様が動き出したようなので少し期待はしています。
これで変わらないようならもう終わりですね。
私自身も3月までの契約社員なのでこれからどうなるかは不安ですが、この同一労働・同一賃金に賭けてみようかと思います。
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