工場勤務が底辺と言われる8つの理由【底辺ではない】
食品工場と印刷工場などで働いたことがある、カスカスです。
さて、給料が高く求人数も多いことから人気の工場勤務。
日本を支えている基幹産業でもあり、なくてはならない仕事です。
そんな工場勤務に対してネット上では、
・奴隷にように働かされて地獄
・ロボットのように働かされてかわいそう
なんて言われ、工場勤務=底辺という声もあります。
なぜ人気である工場勤務が底辺と言われているのでしょうか?
その理由を過去の工場勤務の経験を交えて考えてみます。
工場勤務が底辺と言われている理由
みなさんは工場勤務(製造業)についてどんなイメージをお持ちですか?
高給取りというイメージがある反面、キツそうといったイメージもあるかと思います。
そんな工場勤務が底辺と言われている理由には、以下の8つのイメージが考えられます。
・仕事がキツそう
・汚そう
・人間関係が大変そう
・出世できなそう
・何かあったらクビになりそう
・休みが少なそう
・楽しくなさそう
一つずつ見ていきましょう。
単純作業で誰でもできる
・低学歴でも頭悪くてもできそう
なんてイメージを持つ人もいます。
単純作業の工場ってそこまで多いとは思いませんが、確かに一部の食品工場などのライン作業は単純かもしれません。
そのためか、私がいた工場のライン工のほとんどが中途で、しかも主婦や年配も多かった。
こういったことが工場勤務=底辺に繋がっているのでしょう。
仕事がキツそう
先ほどの逆で、
・楽そうに見えても実はキツい
と思う人もいます。
誰でも覚えやすい単純作業であっても、かなりの忍耐力が必要です。
ライン作業でずっと立ちっぱなしだったり、部門によっては同じものをひたすら組み立てるなどその作業が延々と続くので苦痛に感じる人もいます。
どういった工場をイメージするかでも違うと思いますが、こういった仕事がキツいことも底辺と言われる理由でしょう。
汚そう
工場勤務に『汚い』というイメージを持つ人もいます。
なんの工場で働くかにもよりますが、
・作業着がボロボロ
・汗でベタベタ
になることも確かに多い。
汚れたままの服装で帰る人や遊びに行く人も多く、それを見て「うわ~底辺」と思ってしまう人もいるのかもしれません。
人間関係が大変そう
「工場勤務は人間関係が大変そう」って思う方も多いはずです。
確かに工場という閉鎖空間の中で過ごしていると心が狭くなっていくし、人間関係がこじれたとしても同じ空間の中で嫌な人と仕事しないといけません。
しかも食品系の工場なんかはずっとマスクをしているので、人の顔も覚えられない。
こういった人間関係が築きにくいところも、工場勤務の難しいところかもしれません。
出世できなそう
「工場は出世できなそう」という声も多くあります。
特に何百人と働くような工場では、一生出世できない人もたくさんいます。
少なくとも本社勤務している人達よりも、出世は厳しいと言われています。
給料が上がっていったとしても、地位は変わらない。
そういったことが底辺と言われるのかもしれません。
なにかあったらクビになりそう
工場というのは会社の経営状況や景気の影響を受けやすく、順番的にも先に人員削減いわゆるクビになりやすいです。
よくニュースで『○○工場閉鎖で数百人規模のリストラ』なんてことを見かけると思いますが、大手であっても安心できない状況だし、期間工や派遣社員は特に危険。
またクビではないものの、工場ごと遠い地へ移転してしまい、家族ともども移住を余儀なくされるケースも稀にあります。
世の中の動きで足元が簡単にぐらついてしまうことが、工場勤務=底辺と言われるの理由かもしれません。
休みが少なそう
工場はフル稼働で休みが少なそうというイメージもありますよね。
とはいえ、これは工場によるかと思います。
何を製造している工場かでも違いますが、土日祝そして盆・正月などはきっちり休めるところも多く、緊急の休みや有給に関しても融通がきく工場もあります。
ただ繁忙期がある工場では休み返上で働くみたいな事はあるかもしれませんし、人員に余裕のない工場は残業・休日出勤当たり前だったりもするので要注意です。
楽しくなさそう
工場は機械音がうるさいし黙々と働くことが多いので、和気あいあいとした雰囲気ではないと思います。
外部の人がその雰囲気を見れば、「楽しくなさそう」って思ってしまうかもしれませんね。
笑顔が溢れる職場は理想ですが、黙々と作業する工場・製造業にはあまり期待できません。
この職場雰囲気の暗さも、底辺と言われている理由かもしれません。
とここまでは、私の経験を含めての工場に対するイメージです。
実際は働きやすい工場の方が多いかと思います。
しかし近年、派遣切りやリストラ・過酷な労働が相次いだことから『工場勤務=底辺』というイメージが大きくなっているのかもしれません。
工場勤務は底辺ではない
私も最初は工場勤務=底辺と思っていました。
特に理由もないですが、“工場”って言葉だけで底辺と決めつけていた気がします。
しかし実際に働いて分かりました。
『工場勤務は底辺ではない』と。
工場で働いて感じたメリットをまとめます。
実際に働いて感じたメリット
資格なし、未経験でも転職可能
工場によっては無資格・無経験でも転職は可能です。
そのせいか「低学歴」「誰でもできる」と言われやすいですが、特に資格のない転職者にとっては大きなメリットだと思います。
もちろん危険物取扱やフォークリフトなどの資格があれば尚良しですが、資格がなくても後々取らせてくれるところも。
まだまだ派遣社員や期間工の求人割合が高いですが、中には人材不足から正社員募集をかけている会社も増えてきているのでチェックしてみてください。
高給な工場が多い
工場は他の業種に比べて給料が高いことが多いです。
正社員だけでなく、派遣社員や期間工であっても平均以上の給料を貰えることも。
そのため田舎の農家などが、冬期間だけ出稼ぎで工場で働くという事も未だにあるのです。
これは企業規模や製品の種類によっても差があると思うので、求人内容をよくみて選ぶと良いでしょう。
人間関係は難しくない
工場勤務のイメージで「人間関係は大変」と話しましたが、私の経験では人間関係はそこまで難しくないと思っています。
というのも同じ境遇で工場に就いた人も多く、お互いを理解しやすいからです。
休憩時間も趣味の話で盛り上がったりもします。
もちろん一癖ある輩もいますが、挨拶などの基本的なコミュニケーションができていれば、ドロドロとした人間関係も少なく普通に働きやすいかと思います。
作業が決まっていて分かりやすい
工場は単純作業が多く、作業内容が決まっているのでその通り動けばOKというところもあります。
なので一度慣れれば、あとは同じ動作の繰り返し。
飽きる人もいるかもしれませんが、体が仕事を覚えてしまえば余計な事を考えながらも仕事はできます。
頭を使うのがちょっと苦手って人にはオススメかもしれません。
底辺かどうかは働く工場による
色んなイメージから工場勤務=底辺とは言われていますが、半分正解で半分不正解。
底辺かどうかは働く工場によると思います。
・『正社員』か『派遣社員』か『期間工』か
人
・『新卒が多い』か『中途が多い』か
規模
・『大手』か『中小企業』か
内容
・『ライン』か『専門職(溶接工・機械工など)』か
工場勤務と言っても、大手か中小企業かでは大きく違います。
例えば、トヨタやホンダなどの自動車工場。
こちらは同じ工場勤務でも、高給取りで尚且つ安定しています。
逆に町工場なんかは職人気質な人も多く仕事がキツイと感じるかもしれませんし、中小企業の工場なんかは薄給で色々ブラック。
もちろんどちらにもメリット・デメリットがありますが、工場にも色々あるってことを覚えておきましょう。
まとめ
底辺職業とも言われている工場勤務ですが、みなさんが思っているほど底辺じゃないかもしれません。
むしろ人によってはメリットしかありません。
・給料が高い
・人間関係は難しくない
・仕事が分かりやすい
特に田舎なんかでは、『低学歴』『無資格』ではなかなか仕事が見つかりませんが、そんな人でも工場は受け入れてくれます。
そして給料が高い工場も多く、地方では比較的安定していることも。
そういったことから、工場で働くことで逆に底辺から抜け出せる可能性もあります。
確かにネットでは、
・工場の仕事がツラい、辞めたい
なんて声もありますが、正直どの職種でもこういった声はあります。
もし工場勤務が底辺だとしたら、日本人の16%が底辺(産業別就業者数の製造業の割合が16%)ということになります。
あまり周りの意見を気にせずに、転職する際はぜひ工場勤務も視野に入れてみてはいかがでしょうか?
工場で働きたい人へ
と思う人も多いですが、実は工場の求人がハローワークに少ない傾向です。
じゃあどこで探せばいいのかと言うと、それは『ネット求人』です。
それもそのはずハローワークに求人を出しても、一部地域の人しか見ないので応募が集まりにくいんですね。
だったらネット求人サイトに投稿して、色んな地域から人を多く集めたいのが本音。
なので工場勤務を考えている人は、ネット求人を参考にしてみてください。
ディスカッション
コメント一覧
工場勤務の人に忖度のために工場は底辺ではないって義務つけられるのはほんまに可哀想やな~
コメントありがとうございます。
考え方は色々あると思いますが、やってること自体は社会の役に立っているし、なくては困る業種だと思っています。
ただ企業における末端の部門であることも事実。
だからこそ底辺と呼ばれてしまうのかもしれませんが・・・