なぜ工場勤務は底辺と言われているのか?【製造業に興味がある人向け】
底辺職業ランキングでは必ずと言っていいほどランクインする工場勤務。
日本をここまで経済国にのし上げたのは製造業、つまり工場に勤務している人たちのおかげといっても過言ではありません。
そんな工場勤務がなぜ底辺と言われているのでしょうか?
私自身は工場勤務は底辺ではないと思っています。
むしろ製造業は、逆に底辺から抜け出せる職業の一つではないかとも考えています。
そんな工場勤務についての記事になります。
工場勤務が底辺と言われている理由
みなさんは工場勤務(製造業)についてどんなイメージをお持ちですか?
工場勤務が底辺と言われている理由には以下の5つのイメージが考えられます。
・人間関係が難しそう
・何かあったらクビになりそう
・休みが少なそう
・楽しくなさそう
一つずつ見ていきましょう。
単純作業が疲れそう
確かに「工場=単純作業」というイメージはあり大変そうに感じます。
ずっと立ちっぱなしだったり、部門によっては同じものをひたすら組み立てるなどその作業が延々と続きます。
想像するだけで気分が悪くなりそうですよね。
ですが私は、この単純作業こそが工場の魅力だと思います。
営業や接客はその場その場で臨機応変に対応しなくてはいけませんが、工場のライン作業などは基本がしっかり身に付いていれば問題なく仕事ができます。
中には立ちっぱなしの工場もありますが、普通の仕事よりも休憩も多かったりしますので問題ありません。
色んな事をゴチャゴチャ考えたくない人は、工場の単純作業が一番適していると思います。
ただし工場の作業内容にも色々あるので、全てがそうではないのでご注意を。
人間関係が難しそう
工場といえば人間関係が難しそうなイメージがありますよね。
確かに工場という限られた空間の中で過ごしていると心が狭くなってしまいそうな気がしますし、ちょっと人間関係がこじれると同じ空間の中で苦手な人とずっと仕事しないといけません。
「製造業=強面」というイメージも少なからずあります。
ですが工場勤務は全業種の中でも、比較的人間関係は楽な方だと思います。
というのも工場で働いている人の中には我々と同じような経験してきた人もいて、自分を理解してくれる人も多いです。
私の経験上でも、見た目は強面の人とも趣味の話などで盛り上がったりして人間関係には悩みませんでした。
ただ色んな年齢の人がいるのも工場の特徴ですので、上下関係だけはしっかりやった方がいいと思います。
工場はコミュニケーションがいらないと考えていたらそれは間違いですね。
なにかあったらクビになりそう
工場というのは会社の経営状況や景気の影響を受けやすく、順番的にも先に人員削減いわゆるクビになりやすいです。
最近では大手企業であっても足元がグラついている状況で、派遣切りという言葉もあるように派遣社員は特に危険です。
これに関しては仕方ないと割り切った方がいいと思います。
頻繁に人員削減することもないですし、どの仕事でも経営難による人員削減はあり得ますので気にしなくてもいいです。
元々安定しない派遣や契約でいいやって人はなおさら気にしなくていいですね。
クビではないものの、どこかの企業にもありましたが工場ごと遠い地へ移転してしまい、家族ともども移住を余儀なくされるケースも稀にあります。
休みが少なそう
フル稼働で工場は休みが少なそうというイメージもありますが、決してそうとは限りません。
むしろ普通の会社よりも休みが多い場合もあります。
土日祝そして盆・正月などはきっちり休めるところも多く、緊急の休みや有給に関しても融通がきく工場も多いと思います。
ただ繁忙期がある工場などでは休み返上で働くみたいな事はあるかもしれませんし、人員の余裕のない工場は残業・休日出勤当たり前だったりもするので要注意ですね。
楽しくなさそう
確かに工場の仕事を笑顔で楽しくやっている人は見たことないですね。
どちらかというと死んだ魚の目をしながらやっている人の方が多いと思います(笑)
笑顔が溢れる職場は理想ですが、黙々と作業する製造業には笑顔はあまり期待できません。
この職場雰囲気の暗さも、底辺と言われている理由かもしれません。
ですが休憩時間や終業後などは笑顔が広がる職場も多いので、時と場合って感じですかね。
製造業は日本の高度成長を支えた主要産業で、誇れる仕事でもあります。
しかし平成に入ってから、派遣切りやリストラ、過酷な労働が相次いだことから「工場勤務=底辺」というイメージが大きくなっているのかもしれません。
入って見ない事には実態が分からない部分も多いですが、工場勤務にもメリットがあり、人によっては底辺から抜け出すチャンスの場合もあります。
工場勤務のメリット
底辺と言われている工場勤務ですが、実はメリットも多くあります。
資格なし、未経験でも転職可能
一度社会に出ると新たな資格とか経験って得にくく転職は不利に見えますが、工場などの製造業では資格不要・未経験OKと打ち出している求人も多くあり、転職しやすい業種でもあります。
もちろん危険物やフォークリフトなどの資格があれば尚良しですが、資格がなくても未経験でも入りやすい製造業は大きなメリットとも言えます。
確かに派遣社員求人の割合が高いですが、中には近年の人材不足から正社員募集をかけている求人も増えてきているのでチェックしてみてもいいかもしれません。
高給な工場が多い
工場は他の業種に比べて高い給料の場合が多いです。
そのため田舎の農家などが、冬期間だけ出稼ぎで工場で働くという事も未だにあるのです。
別に長く働くつもりがない人なら、派遣社員・期間工でも高給な所がたくさんあります。
私の知人の中には2~3年派遣で働き、1年間地元で遊んで暮らす人もいますからね。
それくらい高給な工場も多いです。
もちろん正社員募集でも高給な製造業もあるのでチェックしてみてください。
仕事はたくさんある
工場勤務のイメージの所で「クビになりやすい」と話しましたが、クビになっても仕事はたくさんあるのも工場のメリット。
単純に工場勤務と言っても派遣~正社員、食品加工~自動車工場など色々あり、自分に合った仕事を選べます。
人材不足から採用を増やしている工場も多いので、工場で働くなら今はまだチャンスと言えるかもしれません。
作業が決まっていて分かりやすい
上記で単純作業って事を書きましたが、工場の仕事は作業内容が決まっていてその通り動けばOKという所も多いです。
なので一度慣れるとあとは同じ動作の繰り返し。
飽きる人もいるかもしれませんが、体が仕事を覚えてしまえば余計な事を考えながらも仕事はできます(笑)
私は体を動かしながら副業のことばかり考えていましたね。
むしろ工場勤務で底辺から抜け出せる!?
色んなイメージから工場勤務=底辺とは言われていますが、むしろ底辺が工場勤務をすることで底辺から抜け出すチャンスだと思います。
その理由が製造業に多い”無資格・低学歴・未経験でも高い給料”です。
なぜ自分が底辺に落ちぶれたのかを考えたときに、「低学歴」だとか「無資格」だというのが少なからず影響していますよね。
この二つの要素がないと安定の大手企業などに勤めることができません。
しかし工場などの製造業は違います。
「無資格」「低学歴」「未経験」でも大手で働ける可能性があり、そして比較的高い給料を貰えたりもします。
つまり工場への転職がキッカケで底辺から抜け出すチャンスがあるのです。

カスカス
もちろん全ての製造業が該当するとは思いませんが、正社員のみならず派遣・契約であっても高い給料を貰えて地方の正社員の倍以上稼げることもあるので、金銭面だけでみるとかなり魅力。
金銭的に底辺と思っている人なら、工場勤務で簡単に底辺から抜け出せる可能性もあるのです。
「えっでも工場の求人なんてハローワークにないよ?」
と思う人も多いですが、工場の求人がハローワークに出る事は少ないです。
今はネット求人の割合が高くなっています。
それもそのはずハローワークに求人を出しても一部地域の人しか見ないので人が集まりにくいんですね。
だったらネット求人サイトに投稿して、色んな地域から人を多く集めたいのが本音。
参考までに以下の工場系製造業の求人サイトをご紹介します。
色々ありますので製造業に興味がある人は参考にどうぞ。
工場ワークス
こちらの製造業・工場専門の求人サイト【工場ワークス】は工場の求人では業界ナンバーワンとなっています。
都道府県別の検索可能で、検品・検査・調整、仕分け・梱包などの軽作業、フォークリフト・クレーンなどの機械操作、人気の食品加工など多くの求人を取り扱っています。
正社員・派遣・契約社員・アルバイトなど雇用形態別に仕事を探せるし、寮付き・交通費支給・ボーナスの有無など細かい条件設定も可能です。
人気の大手自動車工場の求人も多数取り扱っています。
詳しくは下記の公式ページをご覧ください。
お仕事情報ネット
こちらの【お仕事情報ネット】は主に30代の求職者をターゲットとしています。
30代で仕事を探すというのは年齢的に大変かと思いますが、こちらのサイトではそんな30代向けの求人を多く取り扱っています。
寮費無料や月収30万円+入社祝い金付きなど求職者に嬉しい求人も多くあり、人気が急上昇している求人サイトです。
詳しくは下記の公式ページをご覧ください。
工場勤務は底辺ではない!!
工場勤務は底辺とネット上では言われていますが、何度も言いますが「工場勤務は底辺ではない」と思っています。
逆に無資格未経験でも高給を得ることができる工場勤務は、底辺が底辺を抜け出せる数少ない仕事だと考えています。
確かにネット上には色んな声があります。
・工場の仕事がツラい、辞めたい
ですが、これは一部の意見であって総意ではありません。
日本に数多くいる製造業従事者の中のほんの一部なのです。
私自身も食肉工場、野菜工場、印刷工場などの仕事経験がありますが、底辺と感じたことはありません。※自分自身の生活自体は底辺ですが(笑)
ほとんど期間工でしたが楽しかったですよ。※給料も良かったですし
もし工場勤務が底辺だとしたら、日本人の16%が底辺(産業別就業者数の製造業の割合が16%)ということになります。
そして日本の経済成長自体を否定する事にもあるのです。
彼らがいるから日本がある、それを忘れてはいけません。
「製造業に興味があるけど、周りの目が気になる」って人は、周りを気にする必要は全然ありません。
むしろ胸を張って働ける仕事なのでぜひ挑戦してみてください。
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