出世しない方が良い人生を歩めるという事実【幸せ】
出世しない方が幸せ、カスカスです。
さて、みなさんは仕事で出世したいと思いますか?
私は販売職で働いてた頃、副店長への出世を打診されましたが断った過去があります。
給料も上がるし、立場も高くなるのになぜ断ったのか?
理由はただ一つ、『自分が失われるから』
当たり前ですが出世することで大きな責任を負う事になり、より会社に縛られることになります。
自分の意見を言えなくなったり、休みの日でも仕事が頭から抜けない日々が続いていく可能性もあります。
これがいいか悪いかは個人個人の考え方次第ですが、私は『出世しない方が良い人生を歩める』と思っています。
仕事で出世しない方が良い人生を歩める
『出世』はいいことです。
出世で地位や給料が上がることは嬉しい事だし、出世=会社から認められたという事ですから。
しかし出世するという事はその分、会社から大きな責任が課せられるわけで会社の見本とならないといけません。
自分の行動・発言に気を付けたり、自分のミスだけでなく部下のミスもカバーしないといけないなど、場合によっては「自分」というものを捨てないといけない事もあります。
そして「会社」という看板が付きまとい、寝ても覚めても休みであっても仕事が頭の片隅に残ります。
会議や出張、転勤なども増え、時には家族や友人とのコミュニケーションを邪魔をしたりすることもあるかもしれません。
出世というのはそういう事なのです。
過去の実例:40歳男性
40代になり課長級に出世した彼は、日々仕事に追われ、家族とのコミュニケーションが取れなくなっていました。
出世するまでは会議や付き合いの飲み会も少なく、休みの日には家族と外出を楽しんでいましたが、課長級の立場になってからは幹部会議や社長や取引先との接待なども増えていき、帰宅すると家族は布団の中。
もちろん休みはあったのですが、付き合いで夜中まで飲んだりしていたので昼まで寝てたりと家族での外出は少なくなって、いつしか家でも孤立するようになり、出世してから数か月後には離婚という結末に。
出世したことで地位と高い報酬は得ることになりましたが、それと引き換えに家族を失ってしまったのです。
これは実話で今も独り身で暮らしてますが、あと10年くらい先の定年後の心配をしていました。
出世したことにより、人生が悪い方向に向いてしまった例でした。
※本人の許可を取って書いています
過去の実例2:38歳男性
彼の働いてる職場は社員数20人程度の小さい介護施設で、彼より1年長く働いている年下の社員がリーダー(施設長?)になったそうです。
その時点で出世は絶たれました。
普通であればショックを受けるはずですが、彼はむしろチャンスと捉えて、仕事以外の事を必死にやるようになりました。
そこで始めたのがブログ。
今まで仕事に時間を割いていたのですが、出世が絶たれたことにより仕事の鎖が外れ、自分の好きな事に力を入れるようになったのです。
自分の介護経験を生かしたブログは多くのアクセスを集めるようになり、今では仕事を退職し、地元でネット教室を開設し独立しました。
この方は私にブログのノウハウを教えてくれた一人でもあります。
出世を絶たれたことにより、人生が良い方向に向いた例でした。
※本人の許可は取っています。
出世できなくても大丈夫
今の日本社会は『出世するが当たり前』という風潮なのかもしれません。
そのため、
・出世が断たれた。もう人生終わった
といった、出世できないことを悲しむ人も多くいます。
社会はピラミッドで成り立っているので、出世できる人ってほんの一握り。
つまり出世できない人の方が多いんです。
だからこそ悲しむ必要はありません。
むしろ出世しない方が重い看板を背負う必要がなくなり、自由に羽ばたけることも。
家族との時間が確保できたり、趣味を思いっきり楽しんだり・・・
何かにチャレンジすることで、別な才能が発揮することだってあります。
仕事で出世しない方が良い人生を歩めることもあるので、出世が断たれても悲観せず、前向きに行動してみてはいかがでしょうか?
出世したくない人は増えている
出世意向の有無を聞いたところ、「絶対に出世したいと思っている」(12.0%)、「できれば出世したいと思っている」(15.8%)の計40.8%が、「出世したい」と回答した。一方、「出世はしたくないと思っている」「出世にはあまりこだわっていない」を合わせた59.2%が「出世したくない」と回答し、「出世したい」を上回った。
引用:2015年8月 マイナビニュース
数年前のデータでありますが、最近の会社員の半分以上の人が「出世したくない」と思っているそうです。
「出世しないとダメだ」という従来の日本の考え方はもう古いという事になります。
「出世せずに毎日楽しく過ごしたい」という想いの人が多くなってきたようです。
確かに“上に罵られ部下の面倒を見なくてはいけない”出世というのは、今の若い人にとって面倒なこと。
そして出世せずともお金や地位を得る方法は多くなっているので、そこまで出世にこだわる必要もなくなってきています。
会社に縛られず楽しく生きたい・・それも一つの人生です。
もちろん出世することで生活の質が向上することもありますので、自分は将来どう生きて行きたいのかをよく考えていきましょう。
出世したくないのに出世する人へ
中には「出世したくないのに出世する」という人もいるかもしれません。
出世したい人からすれば羨ましく感じてしまいますが、出世したくない人からすればいい迷惑なのです。
しかし出世を防ぐことはできませんし、出世したくないとはいえテキトーに働く事もオススメできません。
一応、出世を断ることは可能ですが、ただ単に「嫌です」ではなく、出世したくない理由を伝える必要があります。
例えば「家の人の介護があって厳しい」とか「自分には荷が重すぎて難しい」と、本当の想いを伝えましょう。
出世を断ることで会社の信用を失うリスクもありますが、出世してストレスを感じて辞めるって事よりはマシだと思います。
出世=幸せという時代は終わった
この記事では『出世しない方が幸せ』という方向で書いてきました。
これには賛否あるかと思います。
もちろん出世が悪いというわけではありません。
ただ、何十年も頑張ったのに出世できなかった時のショックで心が傷つくより、上に立とうとしないで普通に仕事してた方が健康的です。
役職につかなければ気持ちも楽だし、気を使う接待もありません。
週末は家族や友達と過ごすことも出来るでしょう。
“自分はどちらが向いているのか”を改めて考える必要はあると思います。
→出世するべき
趣味が生きがいな人
→出世しない方がいい
家族が生きがいな人
→家族と要相談
「出世=幸せ」という時代は終わりました。
出世以外にも幸せを感じれることが、世の中には星の数ほど転がっています。
出世に対する想い・考え方は人それぞれですが、自分は「出世したいのか」「出世したくないのか」をもう一度考えて、その道に進んでいけばいいと思います。
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