ゲームのやりすぎ?ゲーム障害の症状・原因と対策について
みなさんは【ゲーム障害】って言葉は聞いたことがあるでしょうか?
別な言い方をすれば【ゲーム依存症】の事です。
依存症と言えば、私のような【ギャンブル依存症】という病気もありますが、ゲームにも依存症というのがあるのです。
ギャンブルはお金が絡むので依存症にもなりやすいですが、ゲームは基本的に初期投資で済んでしまうし、課金したとしてもギャンブルほどお金が絡みません。
なのになぜゲーム障害になってしまうのでしょうか?
実は私、高校時代に【信長の野望】にハマっていて休みとあれば朝から晩までやっていたりしました。
これでも十分ゲーム障害かも?と思うのですが、今のゲーム障害はもっと状況が酷いようです。
最近ではニュースなどにも取り上げられているゲーム障害ですが、その原因と対策について書いていきたいと思います。
ゲーム障害とは?
ゲーム障害とこの記事では書いていますが、ゲーム依存症・ゲーム症とも呼ばれています。
ゲーム障害とは家族などとの人間関係、仕事や勉強などにひどい支障が出るほどゲームにのめり込み、それが1年以上続く状態の事で、WHO(世界保健機関)が新たな精神疾患として分類しました。
主にスマホゲームやオンラインゲームでの発症が多いです。
近年、オンラインゲームやスマホゲームが当たり前のように普及していますが、若い人ほどそのゲーム障害になりやすいとされています。
実際に10~20代の患者が突出して増えているようです。※男女問わず
NHKの調査では成人で421万人、中高生で52万人もいるそうです。
単純にゲームが好きな人だけでなく、何かの不安や恐怖からゲームにのめり込んだり、課金システムによる脳の高揚感からゲームに依存してしまう人も多いです。
ゲーム障害の症状
ゲーム障害の症状は他の依存症とは違い、周りから見ても気づかない事が多く、知らず知らずのうちに酷くなっていきます。
・何よりもゲームを優先してしまう
食事・会話・学校・仕事などよりもゲームをプレイする事を優先してしまい、日常生活に支障をきたします。
仕事・学校を辞めたりする人もいるそうです。
その上で以下の症状が現れます。
・時間を忘れてしまう
ゲームを時間を決めずにやってしまうことも多いので、気づいたら夜・早朝なんて事も起きてしまいます。
・部屋から出なくなる
オンラインプレイをしていると途中退出が難しくなってしまい、部屋から出なくなってしまいます。
その影響で家族と顔を合わせる事や外出も減っていきます。
・言葉は乱暴になる
対戦ゲームやFPSなどをやっていると言葉が乱暴になる傾向があります。
顔が見られていないからと言って暴言を吐くプレイヤーも実際多く見られ、現実でも言葉が乱暴になってしまう可能性もあります。
・対人関係が苦手になる
オンラインの世界では知らない相手とのやり取りが多いので、面と向かって話すことが難しくなっていきます。
友達もオンライン上でばかり作り、現実ではあまりいないって事もあります。
・現実とゲームの区別が出来なくなる
中国ではゲームのやりすぎで実際に自分が飛べると思ってしまい、高い所から落下して骨折という例もありますがここまできたら重症です。
日本でも海外ゲームのやりすぎで左車線を走ってしまいそうになったという人はいるそうです。
・課金のし過ぎ
今やゲーム内課金は当たり前ですが、中には限度を超え数万円課金してしまう人もいるそうです。
もちろんお金の使い方は人の勝手ですが、お金が絡むとろくなことが起きかねません。
性格上の問題もあると思いますが、急に性格が変わったなどの違和感があればもしかするとゲーム障害になってしまったかもしれません。
ギャンブル依存症とも類似する点が何点かありますが、やはり精神疾患ということで、ゲームのやりすぎは人間にとって悪影響ということです。
こちらで紹介した例は一部ですが、少しでも当てはまる人がいれば注意が必要です。
ゲーム障害の原因
大きな原因としてはゲームが身近な存在になってしまったことがあります。
それはスマートフォンの普及が関連してきます。
今や小学生でもスマートフォンを持つ時代で、気軽に遊べるスマホゲームも簡単にインストールできてしまいます。
気軽さゆえにベッドに横になりながら、人によっては寝ないで1日中やってしまう人もいます。
スマホ普及前は携帯ゲームというのもありましたが画面の小ささやクオリティの低さからそこまで依存症にならなかったですが、スマホでは画面も大きくクオリティも高いので飽きずにやれてしまいます。
またスマホゲームではガチャによる課金システムを取り入れてるゲームが多く、低い確率を引いた時の高揚感などがよりゲームにのめり込ませてしまいます。
他にはオンラインの普及も原因の一つです。
今はスマホのみならず家庭用ゲーム機・携帯用ゲーム機でもオンラインプレイができる時代。
リアルタイムでのプレイが可能なので、ボイスチャットや協力プレイをしているとその場をなかなか離れることが出来ず、食事を抜いたり、家族との会話が減ったり、寝る時間が減って仕事や勉強に支障が出てしまったりします。
途中でセーブが出来るオフラインとは違い、オンラインは途中セーブが気軽に出来ないのもありますのでゲーム時間が長くなってしまうのです。
オンラインゲームでの競争意識の高まりも拍車をかけています。
また現実社会での人間関係は上手くいかないけど、オンライン上なら友達・仲間がいると思ってしまう事もゲームにのめり込む原因の一つです。
ゲーム障害での死亡例
ゲーム障害先進国の韓国では、2002年にネットカフェで86時間連続でゲームプレイしていた人が死亡するという事例もあったほか、2005年には10人が死亡したそうです。
中国やヨーロッパでも死亡例があり、ゲーム障害の患者が急激に増えている日本も他人事ではないといえるでしょう。
ゲーム障害への対策
これはギャンブル依存症と同じで「やらない」というのが一番ですが、そう簡単に止めれたら誰も苦労しません。
しかもゲーム障害は病気として認められたばかりなので確実な治療法もありません。
なので一番は時間が解決してくれることを祈りつつ、周りが支えてあげる事が重要になってくると思います。
友達であればゲーム以外の別な遊びに誘ってあげるとか、家族であれば怒らずに話を聞いてあげるなど少しずつゲームとの距離を切り離してあげる事でゲームの依存から抜け出していけるのではないかと思います。
実際私も小学校の頃はポケモン・ドラクエモンスターズブームでゲームボーイを毎日夜中までプレイしていましたし、中学校・高校でもプレステ2に没頭してました。
でも歳を重ねるにつれ、ゲームから距離が離れていったのです。
それは周りにゲームをする人が減ってきたことやゲーム以外の楽しみを覚えたからだと思っています。※逆にギャンブルにハマってしまいましたが・・・
これといった治療法がない今はとにかくゲーム障害によって間違った方向にいかないように周りがサポートし、徐々にゲームから離れていけるようにしていくしかないと思います。
もしゲームによる異常行動が見られた場合は、専門機関での相談をオススメします。
一部の病院でも積極的な取り組みを行っているようです。
まだまだ治療が確立していないゲーム障害ですが、これからWHOに認められ多くの専門機関が出てくると思います。
ですがやっぱり一番重要なのは自分の意思なので、この疾患について他人事と思わずに意識していかなければならないと思います。
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