少子化対策は無理ゲーだと思う理由【それ以前の問題です】
少子化対策は何やっても無理、カスカスです。
さて2022年の出生数は80万人割れとなり、統計開始以来過去最少となる見込みです。
以前より日本の少子化が問題視されていましたが、過去の予測を上回るスピードで少子化が進んでいます。
それを食い止めようと国や自治体は様々な少子化対策を打ち出していますが、本当に意味があるのでしょうか?
正直言って『どんなに少子化対策を行っても無理ゲーなのでは?』と思うわけです。
少子化は仕方ない
少子化に関するニュースがあれば必ず、
・少子化は国の責任だ
などといった声が多く挙がります。
確かにもっと早い段階から少子化対策に取り組んでいれば、違った未来があったかもしれません。
とはいえ、遅かれ早かれ少子化には直面したと思います。
こちらの内閣府調査をご覧ください。
1位:適当な相手にめぐり合わないから
57.0%
2位:自由や気楽さを失いたくないから
29.6%
3位:結婚後の生活資金が足らないと思うから
28.3%
子供を産む産まない以前に、【結婚しない人】が多くいます。
「結婚→出産」という流れで考えると結婚しなければ子供は増えませんので、【結婚しない人】が多い以上は少子化になってしまうのは仕方ないことです。
適当な相手にめぐり合わないから
昔の日本は「とにかく結婚しろ」というが基本。
なので結婚適齢期になれば、親がどこから連れてきたか分からないような人と“無理やりお見合いさせる”というのが多かったと思います。
なので、どんなにブサイクでも貧乏人でもコミュ障でも結婚のチャンスがあり、自然と出生数も多かった。
しかし今はどうでしょう。
恋愛結婚が増えて『自分に適当な相手』を選ぶ傾向になっており、結婚以前に交際すらできていない人が増えている。
一応お見合いの代わりに【街コン】とかの第三者が仲介する出会いの場もあるが、結局は自分の理想がいるかいないか。
その相手に求める条件も年々厳しくなっており、
・金持ち
・公務員や大手企業勤務
といった性格だけではない条件も、昔より増えてきている印象です。
自由や気楽さを失いたくないから
今の若い人は『結婚したくない人』が多いと言われています。
内閣府の調査では、
と2割を超えているそうです。
結婚したくない理由って人それぞれあると思いますが、先ほどの調査で2位だった【自由や気楽さを失いたくないから】が大きな理由だと思います。
これって、他国よりも日本が自由で生き方の多様化が進んでいるからこそだと思うんです。
ゲームやパチンコなどのギャンブル、釣りや鉄道やアイドルといった趣味など、1人でも楽しめる趣味・娯楽が他の国よりも日本は多い。
結婚しない方が自由気ままに楽しめるって思っている人が多いのも、少子化になってしまう理由でしょう。
少子化対策は無理ゲーだと思う
なぜ『少子化対策は無理ゲー』だと思うのかというと、国の支援ではどうにもならないからです。
先ほどの内閣府調査をもう一度ご覧ください。
1位:適当な相手にめぐり合わないから
57.0%
2位:自由や気楽さを失いたくないから
29.6%
3位:結婚後の生活資金が足らないと思うから
28.3%
3位の【結婚後の生活資金が足らないと思うから】に関しては、国や企業などの支援・サポートでなんとかなると思います。
男女ともに賃金を増やしたり、出産~育児までの支援・サポートをすればいいわけですから。
ですが、1位の【適当な相手にめぐり合わないから】は個人の問題なのでどうしようもないし、2位の【自由や気楽さを失いたくないから】も支援以前の問題。
国や自治体がどんなに少子化対策を行おうとしても、【相手がいない】【一人がいい】って人にとっては全くの無意味。
子供を産む産まない以前の【結婚】の部分で糞詰まりを起こしているわけで、支援でなんとかなる問題ではない、だから『少子化対策は無理ゲー』だと思うわけです。
少子化は金で解決できない
少子化対策として「お金さえなんとかなれば」みたいな声があります。
確かに出産育児に関する金銭的な支援があれば、一時的に出生数はあがるかもしれません。
ですが結婚したくない人・子供が欲しくない人だっているわけで、大幅な改善には至らないでしょう。
「育児にかかる費用全て負担してくれれば・・・」
なんて声もありますが、そんなことしたら望まれず生まれる子供が増えると思うし、国民一人当たりの負担が増えるので独り身や子供を欲しくない人達からの反発は必ず起きるでしょう。
財源の問題も含めて、お金で少子化を解決するのは無理と言えるでしょう。
少子化対策以前の問題です
少子化対策って、結婚後の子供を産みたい人を対象とした支援がほとんど。
ですが問題はそこだけではなく、【結婚できない】【結婚したくない】って人多いのが根本的問題。
これって一人一人の問題であり、少子化対策以前の問題であると思います。
結論を言えば、結婚する人が増えれば自然と出生数は増えると思うんです。
お金うんぬんって言う人もいるけど、結婚が当たり前だった昔はどんなに貧乏でも子供がポンポンできたわけですから。
でもそれは親同士が前面に立って行動した【お見合い文化】があったらこそであり、今より容姿や学歴・職歴・経済力が重視される時代ではなかったから。
そして昔は趣味・娯楽が少なく、結婚育児が生き甲斐の一つでもあった。
しかし今は【恋愛結婚】が当たり前となり自分の理想を求める人が増え、さらには趣味・娯楽が増えて1人でも楽しめる時代になり、男女ともに「一人の方がいい」という人が圧倒的に増えた。
これじゃ、少子化は止まらない。
「遅い」だの「もっと支援を」と国や自治体の少子化対策を批判する人もいるけど、それだけでは少子化は解決しないってことです。
つまり無理ゲーなのです。
とまぁ、色々書いてきましたが、「少子化対策は意味ないからするな」ってことではないです。
子供が産みたくても、お金や仕事面で産めない人も多いので、出産~育児までの国や自治体・企業のサポートは絶対必要。
ただ、それだけでは“少子化”は解決しないよってこと。
生き方の多様化、女性の社会進出、東京一極集中、若者のコミュニケーション不足、過疎化、格差社会など、色んな要因が積み重なって少子化になっています。
少子化対策も大事ですが、
・結婚に対するネガティブ思考を払拭
・街コンだけではない、若者同士の交流の場を提供
・普段出会うことのない都会と地方の男女交流
などといったことを国や自治体が積極的に行い、周りがあからさまにくっつけようとするのではなく、【恋愛結婚】という時代に沿って自然と恋愛に進むような男女間交流も大事かもしれません。
何を言いたいかが1%でも伝わってくれたら幸いです。
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