非正規社員に待ち受ける辛い末路【非正規でも生きていける?】
非正規労働を続けて早6年、カスカスです。
さて、日本には約2100万人の非正規社員がいる(2018年総務省データ)といわれていますが、ここを訪れたってことはそのうちの一人ですね。
こんなことを言う人がいます。
「非正規で生きていくって無理だろ?」
正直言うと、非正規でも生きていくことは可能です。
可能だからこそ、2100万人もいるわけで。

カスカス
もちろんこのまま非正規社員でいいとも思いません。
非正規社員で居続けることには色んなリスクがあり、最終的には辛い末路が待っています。
非正規社員でも生きていける
冒頭でも言った通り、非正規社員でも普通に生きていけます。
非正規社員とはいえ、中には正社員以上の給料を貰っている人だっていますし、イメージ通りの薄給で私のように10万くらいの手取りでも生活している人もいます。

カスカス
今の日本は非正規で賄っている部分が大きいので、みなさんが思っている以上に非正規社員として生活している人は多いです。
たぶん「非正規社員では生きていけない」と思っている人の多くは、非正規を経験したことがない、もしくは経験が少ない人なのでしょう。
『非正規社員=人生終了』くらいの感覚なんでしょうね。
非正規でも生きていける、じゃあ非正規社員の何が問題なのか?
それは、
生きていけるが、それ以上の高望みは難しい
ってことです。
出世だったり、結婚だったり、静かな老後だったり・・・
高級車、タワーマンションなんて夢のまた夢。
それどころか、日常のちょっとした贅沢ですら我慢しないといけない事も。
そんな非正規社員の末路を考えてみます。
非正規社員に待ち受ける辛い末路
非正規社員でも生きていけますが、最終的には辛い末路が待っていることを忘れてはいけません。
給料が上がらない
非正規社員は基本的に給料が上がりません。
昇給すること自体少ないですし、正社員にあるような各種手当もほとんどありません。
どんなに資格・スキルがあっても、非正規社員では意味をなさないのです。
私の働いている会社を例に挙げます。
昇給:年間1.5%~2%
手当:ボーナス(3.5か月分)、寒冷地手当、役職手当、通勤手当など
非正規社員(私)
昇給:なし
手当:ボーナス(2か月分)、通勤手当
こんな感じです。
最初はそこまで大きな給料差はありませんが、昇給やボーナスなどの各種手当で給料差がどんどん広がっていきます。

カスカス
会社の使い捨て要員
会社側がこんなことを言うとSNSとかで炎上すると思いますが、本心としては、
非正規社員は使い捨て要員
という感覚でしょう。
正社員はそう簡単には辞めさせられませんが、非正規社員の場合は雇用契約期間満了後、そこで更新されなければ終わりです。
業績が悪くなったら更新を止めて、業績の回復が見込めれば再度募集する。
その繰り返し。
非正規社員はどんなに仕事スキルを身に付けたとしても、どんなに会社に貢献したとしても優先的に切られるリスクがあります。
若ければ次がありますが、歳をとってから切られると次の仕事探しに影響が出てしまいます。
年齢と共に仕事が減っていく
若いうち(特に20代)はたくさん仕事があるので非正規社員から正社員を目指したり、仮に契約を止められても次があります。

カスカス
しかし30代を境に正社員の仕事が減り続けます。
さらにもっと上の年代であれば、健康面や体の衰えから就ける仕事も減っていきます。
そうやって仕事が選べなくなれば、最終的に就ける仕事はブラック企業だけ。
さらに過酷な労働環境下で働かざる負えなくなってしまうのです。
結婚できない、もしくはしづらい
非正規社員という立場では、一人ならまだしも誰かを養っていくことはかなり難しくなります。
もちろん相手さえ理解してくれれば結婚は可能ですが、いつ仕事を失うか分からない状況下で安心して結婚生活は送れないと思います。

カスカス
それ以上にパートやアルバイトなどの“非正規社員”という言葉は世間的にあまり良く思われていない事が多く、将来性の問題からそもそも恋人ができなかったり、仮に付き合えて結婚を意識したとしても周りに反対される危険性もあるでしょう。
いくら給料が良くても“非正規”ってだけで。
そうなれば一生独身という末路が待っています。
孤立していく
歳を重ね、正社員である周りとの給料差がハッキリしだすと、「一生懸命仕事しているのになんで・・・」といったネガティブな感情が表れるようになります。
また安定しない立場の不安からストレスを抱えることも。
そのネガティブ感情が大きくなればなるほど、他人に対しての振る舞いが悪い方向に向かっていきます。
会社や社会に対する文句ばかり繰り返したり、友達との集まりなど楽しむところで楽しめなくなったり・・・

カスカス
自分から距離を置いたり、もしくは周りから人が離れていき、最終的には周りに誰もいなくなり孤立してしまいます。
苦しい老後
非正規社員には退職金制度がない場合がほとんどです。
退職金がないってことは、極端に言えば死ぬまで働き続けなければならないってこと。
すごい貯金があるならいいのですが、薄給の非正規なら貯金すら難しい話。
年金は微々たるものだと思うので、老後を生きるためにはどんなにヨボヨボになっても稼がないといけません。
しっかりとした退職金がある正社員は定年を迎えれば楽しい老後が待っていますが、非正規社員は苦しい老後が待っています。

カスカス
非正規社員でも生きていけるけど、辛い末路が待っている
私自身、非正規社員が悪いとは思っていません。
働き方は人それぞれだし、今の時代正社員でも危ないですから。
しかしリスクが高いのは、どうあがいても非正規なのに変わりありません。
今はいいと思っていても、将来的に大変になってきます。
最後に非正規社員の辛い末路をもう一度まとめます。
・会社の使い捨て要員
・年齢と共に仕事が減っていく
・結婚できない、もしくはしづらい
・孤立していく
・苦しい老後
こうならないためにも、正社員を目指せるなら目指した方がいいと思います。
基本給は大きく変わらなくても手当の部分で差になるし、それ以上に立場の安定感が違います。
もちろん年齢によっては正社員になりにくいってこともありますが、過去記事ではわりと正社員になりやすい職業のメリットデメリットをまとめているので参考にしてみてください。
中には理由あって正社員を目指せない人もいるかと思いますが、その場合は別な収入源を築く必要もあります。
副業だったり、ダブルワーク(2つ以上の仕事を掛け持つ)だったり。
そうすることで多少のリスクヘッジにはなると思います。
何度も言いますが、非正規社員のままでも生きていけます。
しかし社会の変化による影響や歳を重ねるごとに辛い末路が待っていますので、転職なりなんなりして現状を変えていきましょう。

カスカス
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